伊万里焼 色絵大鉢① 三ツ重の鉢の内の中サイズのものと思います。
奈良県橿原市の久米寺縁起、「今昔物語集」「徒然草」などに所載される久米仙人を描いた珍しい文様です。
江戸時代の旅行本「大和名所図会」にほぼ同じ絵があり
洗い物(この図では芋)をする娘の白い脛に見惚れて落下寸前の久米仙人がユーモラスに伊万里の文様として描かれています。
外は巻物・七宝・霊芝・蝙蝠などの吉祥文で裏底は二重高台、
わずかなカマキズはありますが欠けニュウ等の傷無く状態良好です。
径22cm H7cm
【久米仙人】
伝説上の仙人。天平年間、大和国竜門寺にこもり空中飛行術を体得したが
吉野川で衣を洗う娘の白いふくらはぎに見とれて空から落下、
その娘を妻として世俗に帰ったが
のち潔斎して通力を取戻し遷都の際に木材の空中運搬に成功して天皇から田を賜り久米寺を建立した。
「今昔物語集」「徒然草」などに所載。
在庫なし