古伊万里染付深鉢、
見込み中央には月と兎が描かれその周りは八つ割に松竹梅と菊が描かれています。
色絵付けをする前の色絵素地で、大きくワレやニュウがあるのをガラス継ぎで修理しており水漏れするニュウも入っていました。
本来ならば江戸後期の上手金襴手の鉢で
外側の波と渦巻文の書き込みは大変素晴らしく見込みのウサギも愛らしかったので
ガラス修理の上から錫を蒔いてニュウにも漆を入れて修理仕直しました。
一度全部を解くことが出来ず簡易な修理ではありますが水漏れもなくなり
お使い頂けるコンディションに再生出来ました。
美しい完品として世に出る前に何らかの理由で色絵素地のまま200年近く受け継がれてきたもの、
大きく修理有りのお品ですがそれらを時代の味わいとしてお楽しみ頂けると幸いです。
大明成化年製銘有り
径25cm H12.2cm
在庫なし