琉球古窯の一つ、喜名焼の黒釉瓶、
17世紀後半~18世紀前半のものと思います。
黒釉に灰が被って大らかで何とも言えない味わい深い肌に仕上がっています。
たっぷりと掛かった釉薬が剥がれ落ちた箇所が口縁にありますが(画像矢印参照)
欠けやニュウなど目立つ傷はなく時代のものとしては大変良好な状態です。
大ぶりな油壷だったかもしれませんが油臭なく水漏れもありません。
サイズ 高さ9cm 最大胴径約9.5cm
口径4.5cm 底径4.6cm
【喜名焼】
1682年、湧田・知花・宝口の三つの窯が王府の政策により統合され壺屋焼となった。
読谷村にあった喜名焼は知花の前身で琉球における最も古い窯である。
喜名焼はシャム(現在のタイ)との南方貿易によってもたらされた窯で
作風は明らかに南方系の物である。
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