江戸初期、古唐津系木原窯(長崎県佐世保市木原町、佐賀県有田市と隣接)の「木原茶碗」です。
茶陶唐津の衰退から初期伊万里誕生の過渡期に生まれたのがこの「木原茶碗」で
唐津に似た赤味の強い素地に白磁釉を生掛けし
初期伊万里に通じる大らかな絵付けがほどこされた陶胎染付は
寛永から元禄(1624~1704)にかけて焼成されましたが
やがて古伊万里の磁器窯へ転換していきました。
画像でお判りの通り大きな疵のソゲ・ニュウは本金補修しており、
口縁に小さなホツが数か所見られます。
かすかに薄いニュウもありますが御使用には問題は無いと思います。
見込みの石ハゼなども発掘伝世由来の景色としてお愉しみ頂ければと存じます。
サイズ H6.8cm
口径10cm 高台外径5.3cm
在庫なし