江戸時代~明治期に栄えた東京都台東区浅草の今戸焼の煙草盆です。
火入には全盛期の頃に制作されたと思われる作者銘の入った大変珍しいお道具です。
火入…黒磨き今戸焼 コロンとした可愛い鞍形で三カ所に小さな丸穴が空いています
内側は灰の跡が見られ底裏にスレがありますがワレやカケなどの傷はありません。
「橋本三治郎」の銘有り
サイズ 横最大15cm 15.5cm H11.5cm
盆…材質は槲(かしわ、ブナ科の落葉高木)、
艶やかな木目が美しい指物細工師卜斎の作品(盆に銘は入っていません)
盆の底は敷板が敷かれていますが外すこともできます。
接合部にわずかな隙間があり角にカケがありますがその他には大きなダメージはありません。
サイズ 26.5cm×20.4cm H11cm
吐月峯(灰吹き)…側面に「吐月峯」の焼き印があります。底裏にシミ、内側に汚れ、竹に細い割れがあります。
サイズ 径4cm~4.5cm H12.8cm
同手の物5点が一つの時代箱(10枚目参照)に収められていましたが
今回はそれぞれ1点づつの出品とさせて頂き(クロネコ80サイズ)箱は付属しません。
箱のみは別売りとしております(蓋の表裏に作者等この作品の詳細が判る墨字が表記されていますが
5点を収納する箱の為サイズがクロネコ140サイズとなります)。
今戸焼(いまどやき)…東京台東区の今戸や橋場とその周辺(浅草の東北)で焼かれていた素焼および楽焼の陶磁器。
江戸時代から明治時代にかけて日用雑器・茶道具・土人形(今戸人形)・火鉢・植木鉢・瓦等を生産した。
言い伝えによれば天正年間(1573年–1592年)に生産が始まるといわれる。
1752年(宝暦2年)には今戸焼職人が今戸神社に狛犬を寄進している。
今戸焼が製造されている風景は何人かの画家の手によって浮世絵にも描かれており
歌川広重『名所江戸百景』より「隅田川橋場の渡し かわら窯」は
前景が浅草橋場町と呼ばれた一帯で今戸焼の窯から煙が上がっている。
在庫なし