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古布 袱紗 手刺繍 赤縮緬 平安貴族 稚児 月 梅 竹 松

古布 袱紗 手刺繍 赤縮緬 平安貴族 稚児 月 梅 竹 松 
艶ややかな濃紺の繻子地に見事な手刺繍で描かれているのは
短冊を手に持つ平安装束の人物と稚児が二人、
月夜に梅をめでながら歌を詠んでいる様子です。
菅原道真の「月夜見梅花」の図かなと思いましたが
この図の中で中心となる人物は筆を持つ左上の稚児であり
それが菅原道真であれば右の人物は幼き日の学問の神様に作詩指導をした
平安中期を代表する詩人島田忠臣ではないかと推測、
この図だけでいろいろ想像するのは楽しいけれどあくまでも想像のお話、
いずれにしても素晴らしい刺繍で描かれた図を眺めながら
雛の節句にはるか平安の時代に思いを馳せるのも一興かと思います。
薄綿を入れた裏地は赤縮緬、表から全体を見た時に赤の縁が全体を引き締めています。
(赤縮緬の四隅に破れがあります)
房が下の2カ所のみ残っていて上の房は欠損しています。
上の縁に画鋲を打った小さな穴の跡が三カ所あります。
刺繍の糸の飛び出しホツレが所々あります。
一番左下の稚児の髪の毛に虫食い跡があります。
他には目立つような傷汚れはなく概ね良好な状態です。
サイズ縦74cm 横70.5cm 房の長さ13cm
在庫なし